地域における福祉課題の解決に取り組む考え方を「地域福祉」と言います。
「福祉」と言うと、高齢者や障がい者など、特定の人のためのものといったイメージがありますが、病気や生活困窮、介護疲れや育児不安などの誰しもが不安になったり、手助けが必要になるときがあります。
「地域福祉」は、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される仕組みの実現と地域の中で支え合いながら、高齢者、障がい者、子ども等だけでなく、すべての人が住み慣れた地域で安心して暮らせることを目指しています。
・地域福祉計画
市が行政計画として、「地域福祉」を進めていくための理念を定めつつ、その実現のために基盤や体制づくりなどの方向性を示します。
・地域福祉活動計画
社会福祉協議会が、地域住民や関係機関と連動し、「地域福祉」を進めるための具体的な取組を示します。
従来は、医療、介護、教育、就労などの分野ごと、高齢者、障がい者、子どもといったように年齢別に分かれていました。
これを、高齢者の介護と育児などの複数分野にわたる複合的な問題に対して、分野を越えた連携を進め、包括的に支援することとなりました。
多様な社会問題、福祉課題に対して、公(市)、私(社会福祉協議会や関連機関)、民(地域住民)が一体となり、解決していくことを目的としています。
阿南市地域福祉活動計画は
令和4年度~令和8年度までが第3期となります。
基本理念は、
「こころのきずなつないでえがおの たのしいまちに」
として
第3期の基本目標を
「支え合い」 ~ 協力し合える地域づくり、地域で健康づくり ~
☆福祉に関する住民の意識づくり
☆世代間や障がい者交流など、地域で顔が見える交流づくり
☆介護予防・健康体操など、地域内で、お互いの健康づくり
☆交流を含めた、健康づくりイベントの開催
「育成」 ~ 福祉活動の推進と担い手づくり ~
☆福祉活動を支える担い手の育成
☆ボランティア活動のきっかけづくり
☆地域福祉を推進する団体への活動支援
☆次代を担う世代の地域活動への参加促進
「環境」 ~ 誰もが参加しやすい福祉環境づくり ~
☆環境美化活動を推進し、美しいまちづくりを目指す
☆高齢者・障がい者・子どもが暮らしやすい地域づくり
☆福祉サービスなどを活かした環境づくり
「安心」 ~ 安心して暮らせる安全なまちづくり ~
☆地域住民の防災意識の向上
☆要援護者の避難誘導など、災害弱者対策
☆防犯意識、交通マナーの向上
☆災害も含めた見守り体制の強化
としています。